Herbie Hancock - Head Hunters
Herbie Hancock - Head Hunters(1975)
1. Chameleon
ベースの音がモニョモニョしていたり、シンセのミョーンって音にフュージョン味を感じます。ベースは階段みたいなフレーズをずっと繰り返しているんですが、このフレーズがクセになります。バディ・リッチのライブ盤では冒頭からハイハットのコントロールだったりシンバルの扱い方がピカイチでとてもジャジーでかっこいいので是非聴いて欲しいです。
2. Watermelon man
この曲でセッションをすることがあったので一時期たくさん聴いていました。"Takin'off"に入っているバージョンとはかなり異なるアレンジです。こっちのWatermelon manは曲のメロディーとか全体像がぼやけて捉えにくい印象なんですがTakin'offバージョンや他の人のカバーを聴くとこの曲がどういう曲なのかが明確になるので、その後にこのバージョンを聴く方が「おぉ〜!かっこいい!」ってなる気がします。16分でハイハットを刻んでいたりしてタイトなドラムって感じです。キーボードとドラムのアクセントをユニゾンさせている部分は何度聴いてもかっこいい。
3. Sly
この曲はスライ・ストーンに捧げた曲らしい(調べたけど詳しくはわかりませんでした。)ので、中盤から疾走感増し増しのファンキーナンバーになっていきます。曲自体は10分弱あって展開も大まかに3つに分かれてるので、尺てきにも内容的にも3曲聴いたくらいのボリューム感です。2:00あたりからとってもファンクです。5:25からのパートでライドシンバルに移るのでジャズっぽくなるのかなと思いきや7:00からスネアとハイハットのアクセントが増してどんどんファンキーになります。まるで、スライが曲にのめり込んでくるみたいです。
4. Vein Melter
Slyとは打って変わって、一気にスローテンポになります。ベースとキーボードの曲という印象です。ふわふわとした浮遊感があるけどベースの存在感や4拍目にバスドラムをドシっと置くことで、しっかり地に足を付けといてくれてるような安定感があります。やっぱりベースがかっこいい曲はものすごくかっこいい。
4曲だけなので曲数自体は少ないですが、選りすぐりの曲たちを入れている感じで内容はめちゃくちゃ濃いので聴き応えがすごーくあるアルバムだと思いました。
・Herbie Hancock(key)
・Bennie Maupin(sax)
・Paul Jackson(Ba)
・Bill summers(perc)
・Harvey Mason(Dr)